「あつもの」(1999)

83点83
TVドラマ『協奏曲』などで知られる脚本家、池端俊策の監督デビュー作。菊の魅力にとりつかれた対照的な初老の男ふたりの葛藤を、若い女性を巡る三角関係の中に照らし出す。

あらすじ

消防士を定年退職し、妻夏美の精神病院入院をきっかけに北陸の田舎町から東京近郊に暮らす息子夫婦の元に身を寄せることになった馬野杢平。彼は、大菊の厚物を仕立てることでは北陸の名人と呼ばれる腕前を持っている。ある日、地元の菊同好会の集まりで、老人相手に援助交際をしている音大生のミハルを紹介された杢平は、彼女の道案内で隣町に住む黒瀬の家を訪ねた。黒瀬は全国的に名の知れた厚物作りの名人で、杢平が菊にのめりこんだのも、少年時代、北陸に疎開してきた黒瀬が作った厚物を見たことが原因だった。しかし、黒瀬という男は偏屈で欲深く、地元の同好会にもすこぶる評判が悪い。彼は杢平にもけんもほろろの対応をするのだが、ミハルには興味を抱いたようだった。杢平に「ミハルを紹介してくれたら、とっておきの肥料を教える」と迫る黒瀬。杢平はその言葉を信じ、ミハルを黒瀬にあてがうが、教えられた肥料はありきたりのものだった。黒瀬に騙されたことと、ミハルを利用した自分の情けなさに自己嫌悪に陥る杢平。だが、彼はその悔しさをバネに立派な厚物を仕立て、関東大菊花会にて黒瀬の厚物を破り優勝するのであった。そんな杢平に悔しさをぶつける黒瀬。それからしばらく後、黒瀬のことが心配になり家を訪れた杢平は、そこに投資会社を相手に儲け話を企む相変わらずしたたかな黒瀬を見る。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1999年
製作国 日本
配給 シネカノン=日活=アンシャンテ
上映時間 122
公開日 1999年10月30日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
チケット 前売りチケットを購入する