「柳生連也斎・秘伝月影抄」(1956)

40点40
宮本武蔵の弟子である鈴木綱四郎と、尾州藩の指南役、柳生兵庫介の息子・兵介は、幼い頃からの友だちであったが、成長してライバル同士となっている。恋仇でもある二人は、運命に導かれて凄絶な果たし合いをすることになる……。五味康祐の原作の映画化。クライマックスで壮絶な剣劇が展開するバトル時代劇。

あらすじ

宮本武蔵が尾州藩に仕官できず名古屋を去ったのは、同藩の指南役柳生兵庫介が反対したからで、武蔵に不敗の剣理「見切り」の秘太刀を授けられた藩主義直の近習鈴木綱四郎はそれ以来、兵庫介と息子兵介を憎んだ。兵介は綱四郎とならび称される剣士で、二人は幼友達である。折から、綱四郎は重臣の推挙で江戸表にいる若殿光義の師範役に内定したが、兵介贔屓の光義の希望で、それを兵介に譲らなければならなかった。しかも、かねて想いをよせている料亭喜仙の女美和の心が兵介に傾いたことを知るに及んで、綱四郎の兵介に対する敵意と闘志は一層激しく燃え上った。美和もまた、兵介が若殿付きの侍女になったさんと陸じく江戸に向う姿を垣間見て悲しむのだった。だが、江戸で光義に下情の勉強をすすめたことから、兵介は罷免となり名古屋へ呼び戻された。ある日、綱四郎は兵介を誘って町はずれの飲み屋へ行き、今は変り果てた美和の狂態を見せた。綱四郎を拒み続けてきた美和は恋敵さんの噂を聞くと、「兵介を斬ってくれたらあなたのものになる」と綱四郎に囁いた。そんな折、城内で催された吉例の総調練で、義直の座所に飛んだ外れ矢のことから藩内の議論が沸騰し、ひいては綱四郎と兵介のいずれが勝つかの問題にまで発展した。さんとの縁談が決った日、兵介に綱四郎から果し状が届いた。兵庫介は兵介に「影を斬れ」と謎の言葉を授け、綱四郎を気づかう武蔵も天白ケ原に駈けつけた。朝日を背に受けて綱四郎は八隻、兵介は青眼の構えのまま動かない。僅かに動いているのは太陽のみだ。雲が太陽を覆おうとした一瞬、勝敗が決定した。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1956年
製作国 日本
配給 大映京都
上映時間 83
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