「座頭市喧嘩旅」(1965)

54点54
市は旅の途中、手ごめにしようとした若殿にケガを負わされて逃げている娘を救い、一緒に旅を続けるが、娘は悪党一味にさらわれてしまう。市は単身乗り込んで悪党一味を斬り、娘を救い出す。市と対決する強力なライバルがいないのは寂しい。

あらすじ

今では、やくざ仲間に勇名をはせる座頭市は、一人旅の途中、堂山支家の喜助という男に呼びとめられ、近く持ち上る下妻一家との喧嘩に手を貸してくれと懇願された。これを見ていたのが、喧嘩相手の下妻一家の助っ人を探していた岬の甚五郎という男であった。三人の浪人に、座頭市と喜助を斬るように、さしむけたが、喜助の惨殺に怒った市の、居合斬りにあい、甚五郎は情婦お久と共にその場を逃れた。再びあてのない旅に出た座頭市は、そこで、お屋敷勤めをするお美津を、武士の手から救った。お美津は手篭めにしようとした若殿に抵抗し怪我をさせたことで、追われていたのだ。が、仕込杖をもち無気味な按摩やくざの姿は、美しいお美津にとって気味悪い存在であった。ある旅篭に泊った時のこと、今は夫婦同然の甚五郎とお久が、このお美津に目をつけ、宿賃稼ぎに、お美津をおかみにさし出そうと企んだが、目あき以上にカンのよい座頭市に気づかれ、失敗に終った。お美津の心の中に、酷いが誠意をつくしてくれる座頭市への信頼感が高まっていった。翌日、お美津を追う藩士を得意の居合い斬りで倒した座頭市は、追う者もいなくなったお美津を好人物の老人夫婦に託して別れをつげた。思慕を隠そうともせず、「一緒に連れていって」とたのむお美津を、片輪者の宿命を負った座頭市は、全て甘い夢とふりきって去っていった。跡をつけていた甚五郎は時機到来とお美津をさらって藤兵衛の所へと連れこんだ。一方座頭市は、堂山一家にワラジをぬぎ、喧嘩の矢面に立つことになった。当日、静りかえった宿場に向いあった、下妻一家と堂山一家。とその一瞬、座頭市のすぐ側で“市さん”と呼ぶお美津の嘆声が! わが耳を疑う座頭市に、せせら笑いながら取引を持ちかける甚五郎の声が非情に響いた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1965年
製作国 日本
配給 大映=大映京都
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