「キャバレー日記」(1986)

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「情事の方程式」でのデビュー以来、にっかつで何本かの注目作を演出してきた根岸吉太郎監督による、ロマンポルノとしては最後の作品。新宿・歌舞伎町のピンクキャバレーを舞台に、そこで働く男と女の物語だ。このキャバレーでは店長以下全員が、軍隊式人間管理のもとにチェーン店のトップを目指し奮闘している。そこへやって来た若者が見習いからスタートしてやっとのことで係長に昇進するものの、好きな女は課長のもとへ……。ドライなタッチを貫いた異色のキャバレー・エレジー。

あらすじ

ここは新宿、歌舞伎町にあるキャバレー“ミスニッポン”。全国にあるチェーン店の中で売り上げナンバーワンを目指す同店では、軍隊式人間管理のもとで、社員とホステスの交際は禁じられているばかりか、同じ電車に乗り合わせてもいけないという厳しい規律がひかれていた。夏のボーナスシーズンを迎え、同店は激しいトップ争いに加わっていた。そんなある日、新入社員の和田は閉店後、ナンバーワンのホステス、宏美が酔っているところを助けた。翌日、和田は課長の福永にいきなり殴られた。宏美を介抱しているところを見られたのだ。数日後、ナンバーツーの淳子と福永がそろって出社しなくなった。二人は以前から愛し合っており、淳子のお腹には福永の子が宿っていたのだ。また、宏美も福永と一度、関係を結んたことがあり、思いを寄せていた。一方、福永を尊敬し、この仕事に本気でぶつかろうとしていた和田は、あの日以来、宏美を密かに愛してもおり、今度の事件に怒りとショックを覚えた。ラストスパートに入った売り上げ競争の中で和田は係長に任命されるが、仕事に身が入らず3日ほど無断欠勤をした。そんなとき、もう一度、働かせて欲しいと淳子がやってきた。その頃、貯金がなくなっていた福永は宏美からも金をせびっていた。そこで、店長の河本は宏美に福永をおびき出させると、店に連れ込み、和田をはじめとする社員に殴りかからせた。しかし、禁じられていた愛に走った福氷を殴った和田の後味は悪かった。スパイの役を演じた宏美も同じだった。売り上げ競争は終り、同店はおしくも2位になってしまった。その夜、閉店後の店の中で、宏美は和田を誘い、二人は初めて体を重ねた。翌朝、荷物をたたんだ宏美は店に電話するが、幸せそうに眠る和田はでようとしない。昼過ぎになると、店長の河本がやってきて、宏美がいなくなったことを知らされる。そして、ホステスの管理もできないのかとドヤされる。和田の表情には、本気で水商売に取り組もうとする輝きがあった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1986年
製作国 日本
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