「YYK論争・永遠の“誤解“」(1999)

30点30
幼くして母と別れた源義経らの心情が、自主映画ならではの奔放かつ大胆な発想で撮られたメタ・フィクション。監督は「出張」以来、10年ぶりの一般映画となる鬼才、沖島勲。

あらすじ

800年の時を隔てて、源頼朝、源義経、常盤御前の母子が一堂に会した。初めは懐かしさで一杯の彼らの会話は、やがて雪の中を平家に追われて逃避行を続けた日のことになっていく。ところが、子供たちの命と引き替えに平清盛に手込めにされたとばかり思っていたその後の常盤御前は、意外にも清盛とのセックスにハマっていたのだった。母の告白にショックを受ける頼朝と義経。そんなの彼ら前に、更に憎き敵の大将・清盛が現れ、常盤御前とイチャつき始めたのである----。実は、これらは全て映画の撮影であった。撮影クルーは、この歴史上の人物たちの愛憎劇をたった300万の予算と3日間の撮影期間で撮り上げようとしているのだ。最初の一日の撮影を終え、二日目を迎えた撮影現場。制作主任の古川が菓子パンを万引きした店の店主が怒鳴り込んで来たり、撮影所の前に穴掘り訓練の自衛隊員が出現したり、映画作りの夢と現実のギャップに監督が泣き出したり、現場を訪れた評論家を監督が殴ったりと、トラブルが続出しながらも撮影は続いていく。----登場人物たちの話し合いは、昔話の中では清廉潔白な義経が実は奥州藤原氏を頼った際に女人と相当ヤリまくっていたことや、兄弟の間に醜い嫉妬があったことなど、世の中なんて汚いことだらけだという論争に発展していた。そして、彼らは日本人は現実を見据えて生きていかなければならないという結論に達する----。3日間の撮影は終了した。打ち上げを終えた翌早朝、常盤役の女優と近くの駅で別れた監督は、いつの間にか自分が道に敷かれた人工の雪の上を歩かされていることに気づく…。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1999年
製作国 日本
配給 YYKプロダクション
上映時間 103
公開日 1999年1月16日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
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