「CAB」(1996)

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平凡な男が、ひょんな事から殺人鬼となっていく姿を描いた異色のサスペンス。心優しいタクシードライバーの木田良介は、ある晩、泥酔したヤクザの親分を乗せた。あまりの悪態から警察に駆け込む木田だが、そんな彼を見てヤクザは逆上。木田に襲いかかるが、もみ合ううちに木田が誤ってヤクザを刺し殺してしまう。正当防衛が成立しながらも報復を恐れて暮らす彼の前に、人を殺すことの喜びを語るマリコという謎の女が現れたことから、彼の中で何かが変わっていく。

あらすじ

“FAR EAST TAXI”のごく普通の真面目なドライバー・木田良介は、ある晩、ひどく泥酔したヤクザの親分・山根を客として乗せた。山根は、必要以上に脅えた木田が交番へ飛び込んだことに逆上し、ドスを抜いて暴れ出す。ふたりがもみあううちに、木田は過って山根を刺してしまった。正当防衛が認められて罪には問われなかったが、その日から木田の苦難の日が始まることとなった。彼はヤクザからの復讐の恐怖に脅え、仕事も私生活も手につかず、落ち着かなかった。さらにその上、人を殺すごとにエクスタシーを感じるという女・マリコと出会い、元ヤクザの同僚運転手・岩田から拳銃所持を勧められたり、急に身の回りに“非日常”が次々と迫ってくるのだった。やがて、精神のバランスを失いかけた木田のもとに、一丁の拳銃が舞い込んできた。この拳銃が木田の中で眠っていた凶暴性を呼び覚してしまったのである。同僚の佐伯がタクシー強盗に殺害されたのをきっかけにして木田の常軌はついにタガが外れ、拳銃を手にした木田はヤクザの事務所に単身乗り込んだかと思えば、町のチンピラを殺したり、無礼な乗客を撃ったりと、次々に暴走を始めた。そして、佐伯を襲ったタクシー強盗の3人組に復讐を遂げた木田の車は、マリコをともに乗せて、都会の闇の中へと消えていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1996年
配給 日活=近代映画協会
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