「赤と黒の熱情」(1992)

【DVD発売中】

80点80
組の資金を強奪した弟分、矢崎を組の命令で殺したヤクザ松浦。兄の死で廃人同様になり記憶喪失になった妹、沙織。自らの罪を償うべく松浦は、彼女のために美しい思い出作りごっこを始めるのだった……。「泣きぼくろ」に続き、アウトローの人生を工藤栄一がホロ苦いタッチで描く。悪役に扮した古尾谷雅人が怪演。

あらすじ

組の金3億円が組員の文治の手によって奪われた。文治の兄弟分であり、熱い友情で結ばれていた楯夫は組の命令で文治を撃った。組織に追い詰められ、なぶり殺しにあう前に楽にしてやりたかったからだ。その時、文治はそばにいた妹の沙織に「夏の学校へ行きたい: 」とささやいて死に、結局金の隠し場所は最後まで口にしなかった。沙織の白刃のような鋭い憎しみの眼差しが楯夫に向けられ、楯夫は6年の刑を受けた。6年後、出所した楯夫を出迎えたのは弟分の研作だけだった。組は解散し、幹部連中は実業家となっていた。やがて楯夫は、麻薬によって記憶を失った沙織と再会するが、彼女は表情を変えず楯夫を迎える。沙織を気遣った研作は彼女の6年間の悲惨な過去の代わりに、美しい過去を作って励まそうと楯夫に持ちかける。沙織は戸惑いながらも、その「思い出づくり」を素直に受け止め、幸せな毎日を送った。だが、その裏には行方不明になった3億円をねらう元幹部の桐島の策略があった。研作は桐島に利用された果て殺され、それがきっかけで沙織の記憶が戻ってしまう。文治が死に際に言い残した「夏の学校: 」。それは幼い日の夏、兄妹2人で遊んだ小さな無人島のことだった。再び桐島に白刃の眼差しを向ける沙織。だが2人にとって3億円はもはや何物でもなかった。それよりもそこに一緒に埋められていた文治の遺書に涙するのだった。だがその時、桐島とその配下が多数島に上陸。楯夫は沙織を守るべく、死闘の末、桐島を倒し、傷つきながらも桐島の手下を全滅させるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1992年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 108
チケット 前売りチケットを購入する