「タナカヒロシのすべて」(2004)

【DVD発売中】

64点64
その独特の風貌と過激な発言で人気を呼ぶお笑いパフォーマー、鳥肌実の映画初主演作。30過ぎの平凡な男を主人公に、現代の世相を反映させた鋭くブラックなユーモアの盛り込まれた物語が進展していく。今回が初監督となる新鋭、田中誠監督の独特のアイデアと視点を感じさせる脚本が秀逸。

あらすじ

田中宏(鳥肌実)は32歳。かつら工場に勤めるサラリーマン。会社では同僚や上司(高橋克実)との付き合いもすこぶる悪く、趣味もなく、恋人もいない。いつもお昼を買っているお弁当売りの娘(ユンソナ)に笑顔で話しかけられても、無反応。家に帰っても、両親から結婚をしろと言われたり、愚痴を聞かされてばかりで、血尿まで出る始末。平々凡々な生活ながら、宏はそんなことを気にするでもなく暮らしている。そんなある日、病気がちだった父親(上田耕一)が、急死。この日から宏の人生は急転直下する。葬式に来た父親の会社の人事担当からは、父の退職金はすでに前払いで、全額支払済みだと言われる。ローンの残る家を売り払い、新しい家を買った。引越し先で近所を散策していた宏は、道端で怪しい男(伊武雅刀)と出会う。そして、男の主宰する“テルミンと俳句の会”という怪しいサークルに参加するようになる。そこで宏は、サークルに参加している飯島(市川実和子)という女性と仲良くなる。それを機に、それまで無趣味だった宏は、俳句に興味を持ち始める。そんな中、母親(加賀まりこ)が癌であることが発覚する。医者からは、全身に転移しているため治療は不可能と告げられ、やがて母親も亡くなる。ひとりぼっちになってしまった宏。その上、飯島といい感じになったのもつかの間、彼女がレズビアンであることが発覚。また、付け焼刃の俳句の知識も災いして、宏は振られてしまった。そこに追い討ちをかけるように、屋根修理やシロアリ駆除の詐欺にカモにされてしまい、財政難に見舞われる。会社の経理に相談すると、このままで行けば家計は3年で破綻すると宣告される。仕方がないので父が遺してくれた唯一の財産である家を売り、賃貸のアパートに引っ越すことに。心機一転、飼い猫のミヤコと暮らしていこうとした矢先、今度はミヤコが病気になってしまう。おまけに会社が倒産してしまい、途方に暮れる宏。そんなとき、いつも通っていた弁当売りの娘とばったり出会う。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2004年
製作国 日本
配給 ファントム・フィルム=プログレッシブ ピクチャーズ=ジェネオン=ヒューマックスコミュニケーションズ
上映時間 103
公開日 2005年5月14日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
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