「暴力金脈」(1975)

【DVD発売中】

42点42
東映実録ヤクザ路線の1本。いつもの暴力団と異なり、今回は総会屋を物語の中心に据えて、暴力と謀略渦巻く人間ドラマを描く。一匹狼の総会屋・中江は暴力団の若衆と手を組み東京へ進出、企業の内部紛争に紛れ込み、大総会屋と対決する。

あらすじ

早朝5時、大阪通天閣を朝日が射す頃、総会屋の端くれである中江宏は、大平重工の総務部へ出かけ整理券を貰う。会社の始る9時から整理券の順番にそって総務部に出向き、手当を貰う。宏は、そういう付き合いの中から“貰いつづけて30年”〃と自称する古い万才屋・乃木万太郎と知り合い、総会屋の手ほどきを受ける。総会屋だけでは食えない宏は、合間に三味線とハンバーグの材料にする猫捕りを手伝っていたが、その縁で暴力団・寺岡組の若い衆で、宏とは同郷の奥田寛次と親しくなる。大物総会屋への野望に燃える宏、日本一の組長をめざす奥田の二人は連係を約する。奥田の腕力と、乃木の協力を得た中江は、関西で実力一の総会屋・神野と対決し、浪花相互銀行を事件にし、その熾烈な戦いで乃木は死んだ。やがて、頭取の不正融資をネタに三千万円脅し取った宏は、東京に進出した。八方破れな行動力に目をつけた綜合商社・東商物産副社長の長尾は、買収に失敗し続けている東亜制作所の攻撃を宏に依頼した。長尾の後には曽宮社長に対する反社長派の常務・三浦の画策があった。しかし、東亜制作所についている総会屋は、その名も知られた西島一光だった。彼は暴力団・綿志会を背景に敢然たる勢力を持っていた。西島には綿志会が、中江のバックには奥田が寺岡組を率いて上京し、それぞれ眠みをきかせた。曽宮の愛人関係を調べていた中江は、クラブのママ、上原アヤの存在を知った。アヤには父は無く、たった一人の母も死に、曽宮の世話を受けながら、彼の異常な性欲のハケロになっていた。宏はそんなアヤを抱いた。そしてアヤを調査しているうちに彼女は曽宮の実の子である事を知った。そしてアヤは証拠物件である母親の日記を宏に渡して自殺した。総会前夜、宏は曽宮に会い、アヤの死と、彼女が実の娘であった事を告げた。そして総会。宏の工作は西島に敵わなかった。だが、曽宮は一身上の都合を理由に社長を退陣した。闘いは終った。しかし東亜制作所はビクともせず厳然と残る。新たな野望に燃える宏は会場を後に力強く歩き出した。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1975年
製作国 日本
配給 邦画マイナー=東映京都
上映時間 95
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