「東京市街戦〈1967年〉」(1967)

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秀作「紅の流れ星」に続く渡哲也の主演作。終戦直後の東京の闇市を舞台に、善玉のテキヤ一家と悪玉の新興暴力団の抗争を描いたアクション編。西村の演出は今一つ歯切れが悪いが、渡哲也は飛行服姿の復員兵として登場し、カッコいいところを見せる。

あらすじ

終戦直後の東京は外国人の横暴になすがままだった。今日も青竜会の李らにもてあそばれた挙句、ひとりの夜の女トキ子が殺された。ある日、青竜会に対抗するテキ屋の平松組に、飛行服姿の青年がトキ子の消息を尋ねて現われた。この青年はトキ子の死を知ると、トキ子が面倒を見ていた孤児のサブとユカリの住むボロバスの中に暮すようになった。いつか人々はこの青年を、トキ子が死に際に叫んだ健太郎に違いないと思い、そう呼ぶようになった。一方、平松組はマーケットを建て、青竜会の暴力から日本人の商人を守ろうとしていたが、青竜会の会長崔の横車に乱闘騒ぎを招いた。この時、健太郎はブルドーザーを駆使して崔一派を退けたのだった。そんな健太郎を、平松の娘あやは頼もしげに見つめていた。ところがそのあと、平松が青竜会の殺し屋に殺され、組の者はすっかり浮足だった。健太郎は皆を静め、平松の遺言通りマーケット建設に全力をあげるようさとした。やがて、マーケットは完成した。人々の顔に笑顔が戻り、明るく商売を始めるようになるのを見た健太郎は、あやにこの土地を去ると告げた。そして自分は健太郎ではなく、その友人なのだと語った。しかし、それまでおとなしくしていた崔一派はマーケットを再び襲い、火を放った。拳銃を乱射して日本人に襲いかかる崔たちを見た健太郎は、どこに隠していたのか軽機関銃を持ち出すと、次々と青竜会の面々を倒していった。やがて外国人は倒れ、マーケットには再び平和が訪れたが、健太郎の姿はなかった。ただあるのは群衆の圧倒的な生活力だけだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1967年
製作国 日本
配給 日活
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