「鉄火場破り」(1964)

20点20
黄金の腕ゆえに苦悩する稀代の壷振り親子の半生を中心に、場面の大半を白熱する鉄火場シーンと息づまるアクションで埋めつくした娯楽大作。父の敵“カミソリの龍“を演じる山茶花究が好演。高品格も脇役ながら、シブ味のある演技を披露。

あらすじ

明治中期。壷振りの源はその凄腕ゆえに、国中の賭場から締め出され、いまでは車夫として真面目な毎日を送っていた。しかし息子、政はサイコロに魅せられ親ゆずりの鋭いカンで賭場で名を売り、サイの目暮しの旅に出た。政は行先々で才腕を発揮し、“関東政”という名で博徒に恐れられるようになった。そんなある日、渡世人藤田は、勝ち続ける政に疑問を持ち、政の振る壷を押えた。しかしイカサマは無く、仁義を無視した政の温情で救われ、藤田は政に忠誠を誓い一しょに旅に出た。政は汽車の中で、父、源のライバル、カミソリの竜に会い勝負を挑んだ。しかし政は竜のイカサマを見破ることが出来ず完敗した。ある温泉宿へ流れ着いた政は土地の親分滝沢から賭場の面倒をたのまれた。そして政は、この町の芸者千鶴のいたいけな姿にほだされ、借金を払って自由の身にしてやった。一度は博徒のきびしさを説き突放したものの必死にとりすがる千鶴の真情に敗け、二人は結ばれた。しかし賭場では政の凄腕を恐れ誰もよりつかなくなっていた。再び旅に出た二人だったが、行く先々に回状がまわり、どの賭場からも追い出された。そんな政の姿をみかねた藤田は卜辺組の賭場へ行き、イカサマがバレて殺された。さらに政は顔をかくし大野木の賭場にもぐり黄金の腕をふるったが見破られ、つぐないとして、大野木の賭場を荒す卜辺組の賭場で、カミソリの竜と対決した。これを知った源は、政の代理を願い出、二番続けて勝った。親子の情にほだされた竜の計らいだった。その夜竜は用心棒に殺された。怒りに燃える政は用心棒を切り倒し、大空に向って竜と藤田の冥福を祈るのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1964年
製作国 日本
配給 日活
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