「鉄火場の風」(1960)

【DVD発売中】

40点40
「清水の暴れん坊」に続く石原裕次郎と赤木圭一郎の顔合わせによるアクション・ドラマ。ヤクザ・畑中英次は、敵対する組の代貸・高木に組長殺しの罪を着せられ服役するが、出所後、単身高木の賭場に乗り込み、親分衆の前でイカサマを暴く。すっかり男を下げた高木は、野球場襲撃を企てるが……。前半の単調な展開に比べて、後半のフィルム・ノワール調の野球場襲撃シーンは緊迫感が盛り上がる。このあたりは熊井啓の緻密なシナリオの功績である。「清水の暴れん坊」では裕次郎の前で、まだチンピラ然としていた赤木圭一郎だが、今回は裕次郎と堂々と渡り合えるだけのスター性を感じさせた。

あらすじ

夜の津軽海峡を渡る連絡船の甲板に立つ一人の男。畑中英次は、東京の双葉組の元代貸で三年前、呉羽組組長殺人の犯人として逮捕され、網走刑務所に送られた。が、それは無実の罪で、実は呉羽組の元代貸、現組長・高木の呉羽組組長となり更に双葉組をもおさえようとの奸計によるものだった。確証はなかったが畑中はそれを知っていた。しかも彼の恋人那美は高木の情婦になっている。東京に着いた畑中は呉羽組事務所のあるキャバレー・モンパルナスで高木と会ったが物別れ、昔なじみのレストラン・万福の店主、木内をたずね再会を祝い合った。木内の娘昌子は畑中を恋していた。ところがその夜畑中のもとへもたらされたのは、十年間関東トコロ払いの親分衆への回状だった。高木が親分衆をたきつけたのだ。畑中は親分衆がそろう郊外の賭場へ乗込み高木とサイコロで対決、その八百長を一同にばらした。男を下げた高木は、かねて計画の野球場襲撃を企て仲間に畑中の乾分・健を引き入れた。襲撃の前に健をオトリに畑中をおびき出し室へ閉じこめた。安心した高木は呉羽親分殺しの真相を明かした。勝誇って去る高木。しかし健が秘かにおいて行ったジャックナイフで畑中は脱出した。野球場襲撃後、高木が高飛びするとにらんだ畑中は、那美のもとへ駆けつけその行方を聞きただした。案の定、高木から那美に飛行場へ来るよう指令が来ていた。那美を伴い飛行場へ急行した畑中と高木の間に激しい戦いが始まった。負傷しながら畑中は駆けつけた警官隊の応援で高木を倒した。「昌子さんと幸せに……」那美は畑中の前から去った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1960年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 89
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