「大幹部・無頼」(1968)

50点50
第1作によってシリーズの性格が見事に設定されたが、このシリーズ第2作によってさらに深く描き込まれていく。雪に覆われた小都市に現れた五郎は、金のために昔のヤクザ仲間の組織の用心棒となる。小沢啓一監督が、処女作とは思えないほど情感の入った演出をみせ、シリーズの最高作に仕上がった。

あらすじ

藤川五郎は暗い過去を清算するために、雪子や夢子の待つ弘前にやって来た。途中、土地のヤクザ牧野らにいやがらせを受けている旅廻りの一座を救った。三ヵ月ぶりに逢った雪子は、病身の夢子をかばい働いていた。五郎は荷役人として人生の再出発をした。そこを牧野に見つけられ、連れて行かれた稲武組で、かつての仲間木内に出逢った。五郎の腕をかう木内は、木内組に誘ったが五郎の決意は変らなかった。そんな折、夢子の病状が悪化した。入院費の工面に困った五郎は、横浜の木内組にわらじをぬぎ、二十万円を雪子に送った。木内と対抗している和泉組との出入に行った時、五郎は弘前で救った旅廻りの菊絵に逢った。彼女は根本の情婦に落ちぶれ、根本は兄貴分上野の仇と五郎を狙っていた。この急場を救ったのは、和泉組の代貸浅見だった。二人は旧知の間柄だったのだ。その頃、容態が悪化した夢子は、雪子に見守られてこの世を去った。五郎は、彼を慕ってやって来た雪子からことの次第を聞き、悲しんだ。浅見の指揮する和泉組が木内組に殴り込んだのは、それから間もなくのことだ。凄まじい闘争の中、木内は消極的な態度をとる五郎を裏切者と罵倒したが、急場を五郎の素早い木刀さばきに救われた。勝負は和泉親分が殺されることによって決した。かねてから木内のきたない仕打に憤慨していた五郎は、出入の際若林がその場にいなかったことを理由にリンチを受けて死ぬと、単身木内と対決した。だが、多人数を相手にしてはさすがの五郎も勝てなかった。闘いに傷ついた五郎。彼を救ったのは菊絵だった。その頃、和泉組の残党として狙われていた浅見が木内組のドスをあびて倒れた。五郎は雪子を故郷に帰すと単身木内と対決した。一人倒れ二人倒れ、やがて最後の人影が悲鳴とともにドブ川に落ちていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1968年
製作国 日本
配給 日活
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監督

キャスト