「新・夫婦善哉」(1963)

70点70
豊田四郎の代表作といわれる「夫婦善哉」から、8年ぶりに製作された後日譚とでもいうべき作品。すでに中年にさしかかった柳吉と蝶子のカップルのその後が描かれている。蝶子は小料理屋を雇われの女将として、店をまかされるほどになっていたが、柳吉の方はすでに娘が結婚適齢期を迎えているにもかかわらず、相変わらずの道楽ぶり……。森繁・淡島コンビの息もピッタリの演技が見もの。

あらすじ

法善寺横町にある小料理屋「卯の花」を、女将おきんからまかされている蝶子は、柳吉と同棲している。だが、柳吉の女好きのためしょっちゅういざこざがたえない。柳吉は維康商店の一人息子だが、道楽がたたつて勘当の身の上だ。維康では妹筆子が養子京一と店をやっている。柳吉の一人娘みつ子の縁談がすすめられていた。そんな時に、柳吉は仕事を探しに大阪へ来たというお文にひっかかった。養蜂業を念頭としている柳吉は、蝶子の貯金に未練が残ったが、誘われるままお文と東京へ出てしまった。柳吉とお文が東京へ落ちついた下宿に、お文の兄伸一がよく訪ねてくるが、実はお文のヒモであることをうすうす感じる柳吉だったが、お文とは別れられなかった。定職のない柳吉は、筆子と蝶子にたびたび無心の手紙をだしたが、金はこなくて蝶子がやって来た。みつ子の結婚式の日取りを教えにやって来たのだ。柳吉は大阪にとんで帰るが、結婚式に出席するのは京一が厳として許さなかった。が、筆子の計らいで陰ながらみつ子の花嫁姿をみることができた。蝶子の家に落ちついた柳吉は、蝶子から貯金通帳を渡されるや、東京のお文の下宿に飛んで帰った。しかし、貯金帳を柳吉から受取つたお文は、伸一と姿をかくしてしまった。柳吉はしかたなく房州の養蜂園に動きに出かけたが、相変わず蝶子と維康に無心の手紙を出す柳吉だった。その紙をよんだ蝶子は、何ん回となく柳吉にだまされるのだが、やはり私があの人の面倒をみなくてはという気持になるのだった。こんどこそ柳吉とは離れないかくごで、蝶子は金を用意して房州へでかけていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1963年
製作国 日本
配給 東京映画
上映時間 118
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