「尻啖え孫市」(1969)

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50点50
戦国時代、大名たちが恐れおののいた日本最強の鉄砲集団“雑賀衆“。その頂点に立つ若大将・孫市の痛快な半生を描いた大型時代劇。クローズ・アップを多用した三隅演出は役者の個性を際立たせ、人間関係のわかりやすい群衆劇を作り上げた。

あらすじ

元亀元年の二月、織田信長の城下町に、見慣れぬ男が現われた。紀州雑賀衆の頭目・雑賀孫市であった。雑賀衆は、三千人からなる日本最強の鉄砲集団で、戦国の大名たちに恐れられている庸兵の一団である。信長は不審に思って、藤吉郎に尋ねたが、藤吉郎にも見当がつかなかった。藤吉郎の妻寧々が探ってみると、彼が先年京で見染めた、足首の美しい女が信長の妹君と知り、ここまで追ってきたのだった。藤吉郎は、信長と計って、織田一族の娘・加乃を“素足の女”に仕上げることにした。その年の春、信長は、越前の朝倉義景を攻めた。孫市は、姫のいる京に近いことと、雑賀衆の値を釣り上げるよい機会と、わずか五人の手兵を連れて一軍に加わった。そして、得意の銃撃戦で、たった半刻のうちに落城させて、信長に鉄砲の威力をまざまざと見せて、舌をまかせた。だが背後の浅井長政が寝返ったため、信長は、藤吉郎に後を託して、京へ引揚げた。藤吉郎は、孫市にも退くよう説いたが、城に留まって、朝倉の追撃隊を散々にけ散らして信長の後を追った。京へ帰った孫市は、偶然の事から姫が偽者だと知り、藤吉郎をなじって、信長・藤吉郎と別れた。紀伊へ戻った孫市を待っていたのは、大阪名山本願寺の僧・法専坊信照だった。近く予想される信長の本願寺攻めに対抗して力を貸して欲しいという。孫市は、反信長軍の総大将にと聞いて心が動いたが、その時はニベもなく断わった。やがて、孫市は、戦いの近いのを知って鉄砲を買いに、堺へ出かけた。そして、鉄砲鍛冶・芝村仙斎の所で、あの“素足の女”小みちに出会った。小みちは、信照の妹で、本願寺信徒であった。さすがの孫市も、小みちに総大将にと強く頼まれては、無下に断わることもできなかった。束縛されることの嫌いな孫市も、小みちのためになら、戦ってもよいと思った。元亀二年九月、孫市は五千人の手兵を連れて本願寺に入った。そして、信長の死まで、実に八年間も、終りのない戦いがくりひろげられることになった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1969年
製作国 日本
配給 大映京都
上映時間 105
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