「喜劇 女は男のふるさとヨ」(1971)

60点60
ストリップ斡旋所“新宿芸能社“を舞台に、肉親の愛薄く、幸せな結婚を夢見るマタタビ笠子と、お人好しで笑っていても泣いているような顔の晃子、この二人を中心に、経営者の金沢夫婦、そこに働く踊り子たちの生活からにじみ出る喜怒哀楽をコミカルに描く。腹にすえかねて人糞を流し込んで報復する場面など少々下品ではあるが、バイタリティーあふれる女の痛快さで笑いが弾ける。また、ささやかな結婚祝いをした夜、男にだまされたことを知り号泣する笠子や、受験に失敗して自殺を思いつめた少年を身体で慰めようとして警察にしょっ引かれる晃子のエピソードには、胸をつかれる。

あらすじ

ストリッパーの斡旋所「新宿芸能社」を経営する金沢夫婦の前に笠子が姿を見せたのは七年振りのことだった。笠子は、旅先から送金した金が五百万になったので、そろそろ身を固めるつもりで帰ってきたのだが、帰るそうそう昔のヒモに、暴力バー「コスモス」に連れ去られるという事件に巻き込まれてしまった。金沢は、笠子を取戻しに、単身「コスモス」に乗り込み、傷だらけになって帰ってきた。怒った竜子は汚物の入った肥桶を店内に蹴り込んだため、翌日お礼参りにあったが、徳田刑事が駆けつけたので、大事に至らず落着した。笠子は、この事件に責任を感じ、また旅に出た。そして、九州で照夫という貧相な自動車修理工と知り合い、相手が妻子持ちとも知らず、結婚するために急ぎ上京した。しかし、真相がわかるとたちまち大喧嘩となり、また一人旅に出た。「コスモス」事件の一ヵ月後、旅に出ている笠子の書状をもって星子という少女が「新宿芸能社」に現われた。星子は、竜子の世話で料亭で女中をするが、トイレで酔客と性交してクビになってしまい、金沢たちに連れ戻された。そして、村枝の指導でストリッパーの道を歩きだした。ある日、受験に失敗して自殺を図る高校生を目撃した星子は、セックスの楽しさを覚えれば思いとどまるかもしれないと思い身体を与えたところ、売春の嫌疑で、警察に捕えられた。そんな星子にも幸福の星が輝いた。ケチで有名なケチ権が、星子をほしいといいだしたのだ。星子もOKし、結婚式は賑やかに行われた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1971年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 90
カテゴリ コメディ
チケット 前売りチケットを購入する