「暗黒街の対決」(1960)

【DVD発売中】

60点60
鬼才・岡本喜八が大ヒット作「独立愚連隊」に続いて、再びメガホンを取った“暗黒街“もの。緻密で大胆なカット割り、テンポの早い展開、黒づくめのギャングにコーラスを歌わせるというブラック・ユーモアなど、鬼才ぶりをいかんなく発揮している。またギャング映画のパロディーにとどまらず、善玉のヤクザが着流し姿で悪玉が背広姿といった、のちに任侠映画が作り上げるパターンや西部劇へのオマージュも楽しめる。舞台は暴力団抗争の激しい荒神市。暴力団大岡組と小塚組が、砂利採取の利権をめぐって争っていた。そこへ東京から藤丘刑事が来た。彼は汚職警官としてこの町に左遷させられたのだ。

あらすじ

荒神市は暴力都市だ。暴力団大岡組と「荒神川砂利採取権」を持つ小塚組が争っていた。東京から刑事藤丘が市警察に汚職警官として左遷されてきた。着任早々、大岡組のキャバレーで乱闘騒ぎを起した。No.1の女給サリーを争ってだ。正義派の望月次席と警官三宅を憤慨させた。藤丘はかつて小塚組の幹部だった村山鉄雄を訪ねた。鉄雄の妻は大岡組の仁木にひき殺された。鉄雄が大岡と争って得た女だ。彼は復讐の機会を狙っていた。藤丘は仁木を探しにサリーのアパートへ行った。大岡が待っていて、協力を求めた。藤丘は応じ、暴力行為で留置中の大岡の乾分を釈放した。−−大岡は市会を動かし、小塚組から砂利採取権を奪い、親分小塚をも殺し屋に射殺させた。鉄雄の弟分弥太を中心に、小塚組は砂利場に集結した。そこを大岡組がなぐりこんだ。弥太は駆けつけた鉄雄をかばって死んだ。全滅だった。乗りこんできた藤丘に鉄雄だけが救われた。翌朝、弁護士天堂につきそわれて自首してきたのは浮浪者ばかりだ。望月次席は怒りを藤丘にたたきつけた。藤丘は笑うばかりだった。暴力団狩りに派遣された野口警部と誰が知ろう。鉄雄は大岡の命を狙ったが、殺し屋に襲われ、仁木の死を知ったサリーの裏切りで逃げられた。藤丘は大岡に疑われ、鉄雄の隠れ家を教えた。殺し屋がそこを襲った時待ち構えた鉄雄が皆殺しにした。彼はすぐ天堂らの手から藤丘を救った。望月次席は警視庁の命で藤丘救出に行き、そこで鉄雄を捕えようとした。大岡は監禁していたサリーを殺すため車を走らせ、追った三宅を射殺し、サリーを捨てた。大岡邸を警官隊が包囲した。鉄雄は車で飛びこみ、藤丘が止めたが、大岡を射殺した。藤丘は彼と向いあった。制止もきかず、鉄雄の拳銃が火を吹いた時、藤丘も撃っていた。鉄雄が倒れた。が、藤丘の的は鉄雄の背後で狙っていた天堂だった。鉄雄は天堂の弾で死んだ。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1960年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 95
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