「KARAOKE/人生紙一重」(2005)

0点--
今や世界の共通語となった“カラオケ“の生みの親、井上大佑の半生を描いた知られざるサクセス・ストーリー。ロカビリーに憧れ、音楽で生きていくという夢を抱き、挫折しながらも熱い魂で突き進んだ無名の偉人。俳優のみならず、ミュージシャンとしても活躍する押尾学が等身大で演じている。

あらすじ

大阪。お好み焼き屋の息子・井上大佑(押尾学)はロカビリーに憧れ、音楽で身を立てることを決心。父のコネでやっと入った証券会社を勝手に辞める。父・栄二(宇崎竜童)の激怒もどこ吹く風、大佑はハワイアン・バンドのドラムのテストを受け、ボーカル志望で来ていたお嬢様・村岡洋子(吉岡美穂)に一目惚れする。 二週間後、早くも大佑は洋子にプロポーズすることを決めていた。運命のデートの日、洋子は忠雄の妨害にあって来られない。雨の中、洋子を待ち続ける大佑…。洋子を諦め、愛犬のドン兵衛を連れて音楽の武者修行に出ようとする彼に、憎まれ口を叩きつつ栄二が餞別代りにと3万円を差し出す。キャバレーやクラブで、仕事にありつけない日々。空腹で路上に倒れ込んだ大佑は、人気歌手の千本木昌夫(千昌夫)に拾われ、一年間リサイタルの司会を務める。自分には千本木のように人に勇気や喜びを与えるものがないと痛感した大佑に、千本木は言う。「そろそろ、君も君だけの宝物を捜しに出かける頃じゃないかな」 家を出てから三年、大佑は洋子の見合いを知りその場に駆けつけた。「落ちこぼれの負け犬の君が、どうやって洋子を幸せにできるんや!」と怒る洋子の父の言葉に、「洋子はんの傘になります」と宣言する大佑。そんなとき、父・栄二の親友、坂本(ベンガル)が自殺した。吸収合併によるリストラを任され、部下の就職斡旋に駆けずり回ったあげくに、自らも辞表を出した三日後だった。一方、もうひとりの栄二の親友で証券会社のエリートだった遠藤(高田純次)は、家庭を顧みないつけが回り妻と息子に見捨てられた挙句に、まさかの辞令…。絶望の中、一人町をさまよう。一方、大佑と洋子は狭いアパートで新婚生活を開始。洋子は、貧乏でも心の通う幸せを感じていた。楽器教則本の訪問販売に失敗し、オルガンの弾き語りに商売変えした大佑。ある日、音痴の鉄工所社長・佐倉(小沢仁志)の、外れたキーやテンポに合わせた伴奏が大ウケ。楽譜を読めないのがかえって幸いする。苦楽を供にした我が子のような愛犬・ドン兵衛がひと声鳴いて息を引き取る。いつまでも虚脱状態の大佑を「ウチを幸せにしてくれる、傘になってくれるんやなかったん?」と洋子は涙ながらに叱咤する。大佑はテープに伴奏を吹き込み、株主招待旅行に出発するという佐倉に渡す。旅先で拍手喝采を浴びた佐倉は、興奮して他の曲もテープに入れて欲しいと言い出す。大佑の頭にひらめくものがあった。電気店に駆け込み、ミニアンプやカーステの改造を頼み込む。数日後、数台の機械が完成した。8トラックとジュークボックスが組み合わさったような、キーが自在に変えられる、融通のきくオーケストラ「8ジューク」。「カラオケ」の誕生だった。大佑は、スナックやバーにそれを置いてもらう。自ら歌ってみせる洋子の懸命のアピールにも関わらず、ジュークボックスの不良品と思われてクレームの嵐…。そんなある夜、失意の大佑の耳に「8ジューク」で歌っている歌声が届く。売り払われた「8ジューク」が、おでんの屋台で活躍していたのだ。「8ジューク」の人気はまたたく間に神戸、大阪で爆発。鬱病だったバンド仲間の崎守までが、カラオケで楽しそうに歌い始めた。カラオケの怒涛のような普及が、世界へ向けて始まった! 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2005年
製作国 日本
配給 エクセレントフィルムパートナーズ=リベロ=GP・GATE=グランプリ
上映時間 113
公開日 2005年5月14日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
チケット 前売りチケットを購入する