「嵐の勇者たち」(1968)

20点20
暗黒街のボスのシンジケート結成を祝うパーティーの席上でともにボスに恨みを持つ二つのグループ(石原裕次郎率いる元刑事組と渡哲也率いるボスにつぶされた組織の生き残り組)が彼の愛妾を狙う。渡のグループが妾の誘拐に成功し、隠れ場所に油壷のボスの別荘を選ぶが、シンジケートは渡一派も石原一派もひとまとめにして消してしまおうと攻撃を開始。二派は連合して敵を迎え撃つことに。石原一派に二谷英明、浜田光夫ら、渡一派に郷英治、藤竜也ら、そしてボスの愛妾・浜美枝の助手たちには吉永小百合、山本陽子らを配した賑やかなオールスター日活アクション。舛田利雄が登場人物を手際よくさばく。

あらすじ

元刑事の島地陶介が、仲間の神崎、浜野、藤木、川辺らと組んで暗黒組織潰滅に乗りだした。折しも開かれた関東共栄連合会結成祝賀会。席上、陶介らは会場の電源を切って、会長生駒の愛妾亜紀子から、時価一億円のダイヤを散りばめたドレスを強奪、ところが、電気がつくと中身の亜紀子まで姿を消していた。それは、生駒に潰された組の生き残り唐沢恭一味が身代金を目あてに誘拐したのだった。その頃、亜紀子を乗せた車が生駒の別荘に向っていた。空家と思えた別荘にはデザイナー亜紀子の助手、冬子、理江、佳代の三人がいた。一方、亜紀子誘拐を知った陶介は、そ知らぬ顔で、五千万円で彼女を奪還すると生駒にもちかけた。契約は成立。だが、その陶介を生駒子飼いの殺し屋真吾がつけ狙っていた。私立探偵の大門もまたこの一件に介入、ひと賭けしようと企んでいた。その頃、恭に一目惚れした冬子は、この争いを止めさせようと説得したが、戦いの火蓋はすでに切って落されていた。油壷の別荘を目指すシンジケートのトラック、ヘリコプター。身代金を奪った恭は陶介と結んで一味を迎え撃ったが、形勢不利は明白だった。ヨットで逃げる陶介らを、一味から救ったのは意外にも真吾だった。真吾は、亜紀子から両親を殺したのが生駒と聞かされ怨念を抱いていたのだ。やがて亜紀子が恭らと生駒邸に現われた。すべて、陶介らの計略だった。だが、彼女らの背後には真吾の拳銃が光っていた。真吾の出現で、生駒は威勢を張った。が、次の瞬間、憤怒に燃えた真吾の拳銃が、生駒に向って火を吐いた。続いて轟く生駒の銃声。亜紀子に抱かれて息絶える真吾の顔に一瞬人間らしい笑いが浮んだ。陶介、恭らも思わず喜色を浮かべた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1968年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 100
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