「警察日記」(1955)

【DVD発売中】

74点74
磐梯山麓の小さな町の警察署を舞台にして、その町に暮らす人々の引き起こす様々なエピソードをスケッチ風に描く久松静児監督作品。中年のお人好しの吉井巡査が捨て子の姉妹の世話をしたり、若い花川巡査がもぐり周旋屋にひっかけられた娘を出発寸前に押さえ、その娘に淡い恋心を抱いたり、またこの周旋屋の女をめぐって所長が職安の連中とやり合ったり。その他、万引きと無銭飲食の女の哀しい話、あるいは気のいい馬車屋の話、捨て子が料理屋の女将に引き取られたあと実の母が現れるといったエピソードが盛り込まれた人情喜劇の佳編。若き宍戸錠、三國連太郎、二木てるみなどの好演が印象的である。

あらすじ

東北地方の田舎町の警察署。署には頑固な石割署長、金子主任、赤沼主任、人情家の吉井巡査、純情な花川巡査、剣道自慢の署長の相手役藪田巡査、倉持巡査等がいる。刑事部屋は毎日様々の人で大にぎわいで、今も窃盗容疑の桃代、神社荒しの容疑者お人好の岩太が取調べを受けている。駅前では戦争で子供達を失くしてから頭の変な村田老人が交通整理中である。ある日吉井巡査は六つ位のユキコと赤ん坊の姉弟の捨子を発見した。預ける所もないので、赤ん坊は料亭の内儀ヒデが、ユキコは自分が引きとった。花川巡査はもぐり周旋屋杉田モヨに身売りされかけた二田アヤを保護したがアヤはお金のためにまた町を抜け出そうとしたので、彼は給料をさいてお金をやった。モヨは人身売買の件で検挙されたが平然としていた。セイと息子の竹雄が万引で捕って来たが彼女は亭主に逃げられたのだった。通産大臣が帰郷し、町長や署長等役人は大騒ぎであった。交通安全週間中だというのに大臣一行の傍若無人な振舞に町の人々は唖然とした。その夜母親シズが二人を引き取りに署へ来たが子供達が幸せと知ると安心し子供の顔を一目見て東京へ去った。セイと竹雄が無銭飲食で挙げられ、セイの夫重四郎も取調べをうけていたが、金子主任にさとされ一緒に帰って行った。花川巡査はアヤから手紙を受け取ったが、中には彼に返す為のお金と真赤な紅葉が入っていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1955年
製作国 日本
配給 日活
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