「柘榴館〈ざくろやかた〉」(1997)

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山崎洋子の同名小説を映画化したエロティックな愛憎劇。壮麗な洋館を舞台に、近親相姦、不倫、殺人などのおどろおどろしい事件が交錯する。人里離れた邸宅に暮らす立花家の住み込み介護士として雇われた沙季。気難しくも妖艶な女主人の久代の世話をするうちに、彼女はこの家の人々に宿る呪われた運命を知るのだった。

あらすじ

人里離れた山道にたたずむ立花家の壮麗な洋館を、周囲の人々は畏怖の念を込めて“柘榴館”と呼んでいた。住み込みで一族の長老・久代の世話をすることになった森岡沙季は、陰鬱な空気の漂うこの屋敷に言い知れぬ不安を感じる。気難しい久代は初めは沙季のことを見向きもしなかったが、沙季の親身な介護にやがて心を開き始めた。しかし同時に、沙季は立花家の人々が揃って狂気すれすれの緊張を宿しながら生きていることも目の当たりにする。久代は「医者の血を絶やしてはならない」という家訓に異常な固執を見せ、久代の娘・香織は冷えきった夫・隆二との関係に疲れ果てて、麻薬にすがって生きていた。立花病院の院長である隆二は、立花家の家訓によって養子に迎えられた引け目から、身の置き所のない酒浸りの毎日を送り、偶然にも沙季の親友の敬子と不倫関係にある。さらにこの夫婦のふたりの子供、煉と希和は、兄妹の絆を逸脱したただならぬ仲にあった。ある日、沙季は偶然に、煉への思いが記された前任者ハルエの手紙を見つける。ハルエは外出先で何者かに襲われ、殺されてしまっていた。そんなころ、隆二の子供を宿した敬子が突然に自殺する。隆二もまた薬の誤飲が原因で急死し、沙季はこの屋敷に充満する不穏な空気が、もはや思い過ごしでないことを確信した。やがて沙季は、ハルエと敬子を殺したのが煉と希和であることに思い当たる。煉たちは立花家の血を外部へ分け与えないために、煉の子を宿したハルエと、敬子までも殺したのだ。煉は真相を知った沙季を殺そうとするが、誤って希和を刺してしまい、久代の手によって死の床につく。すべてが久代の思惑であったことを知った沙季は、狂気の充満した立花家をあとにした。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1997年
製作国 日本
配給 ケイエスエス
上映時間 107
公開日 1997年8月23日(土)公開
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