「狼の眼」(1997)

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とある郊外の街で、ゴルフ場建設をめぐり推進派と反対派が対立する。スナックの雇われマスターとしてこの土地にやって来た寡黙な青年、亮は、両親が誰かも知らない孤児だった。そんなある日、23年前に生き別れたヤクザな兄、勝が彼の前に現れる……。二大勢力の抗争に巻き込まれる兄弟の運命を描く異色のハードボイルド。映画は乾いた緊迫感と兄弟の情愛をにじませながら、クライマックスの荒々しい銃撃シーンにたどり着く。内なる野性に目覚める主人公に扮したモデル出身の鈴木一真、酒浸りの兄を生々しく演じた大和武士の存在感もともに圧巻。

あらすじ

ゴルフ場の開発をめぐって推進派と反対派が対立している小さな町で、肉親のいない亮は、小さなスナックの雇われマスターをしてひっそりと暮らしていた。ある日、彼は百合子という女を助けたことから、彼女を従業員として雇うことになるが、しばらくして、彼女には妙な行動が見うけられるようになる。どうやら、店の客に体を売っているらしいのだ。百合子に秘かな愛情を感じていた亮は、彼女に売春をやめるよう説得する。その頃、ひとりのアル中の男が町にやってきた。ゴルフ場推進派から反対派潰しを依頼された暴力団・浜崎興業が呼び寄せた“仕事屋”で、かつての百合子のヒモだった男である。だが、その男を見た瞬間、亮は彼が幼い頃に生き別れた兄の勝であることに気づいた。23年ぶりの再会に、初めはぎこちなく接するふたりも、やがて兄弟の絆を取り戻していく。ところが、いつまで経っても仕事をしない勝に業を煮やした浜崎興業が、汚職刑事を使って反対派連中に勝を殺させた。いまわの際、勝は実父がどうしようもないヤクザ者で自分が殺してやったこと、母が他の男と出ていったことなどを亮に話してやる。自分の過去を知った亮は、眠っていた野性の血が目覚めていくのを感じ、単身浜崎興業に乗り込むと、母を連れていった男であった浜崎を殺した。そして、百合子とふたりで、家族の想い出の湖に兄の骨を沈めた亮は、百合子のおなかの中に宿った兄の子を幸せにすると誓う。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1997年
製作国 日本
配給 ゼアリズ=タキコーポレーション=ビデオチャンプ
上映時間 109
公開日 1997年6月14日(土)公開
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