「夏時間の大人たち」(1995)

58点58
CMディレクターであり、「バカヤロー! 私、怒ってます」の一話を監督した中島哲也の長編劇映画第1作。小学4年生のたかしの父親が女子高生とカラオケボックスに立てこもり、母親がその篭城を撃破。いとこの夏子はヘアヌードになってしまう。大人たちのそんな行動に、たかしの疑問は迷宮に入り込むのだった。今時の少年の現在を軸に、大人たちの少年少女時代が絡み、それぞれの思いが浮かび上がってくる。

あらすじ

おっぱいの大きな子が好きな小学校4年生のたかしは、逆上がりができない。先生は「逆上がりは人生の勉強」だと言うが、たかしにはその人生というやつがピンとこなかった。放課後、たかしは逆上がりのできないクラスメイト4人との練習をサボってしまう。たかしの父・あつおは交通事故に遭って以来、家でボーっとする日々を送っていた。そんな父に向かって、たかしは「子供の時の辛いことなんか大人になったら忘れちゃうよね」と問いかけてみるが、ふと絵にまつわる自分の少年時代を回想した父の答えは「そんなことない」だった。翌日からたかしは逆上がりの練習に参加したが、やはりうまくいかない。そのうちしげるやとおるができるようになり、やせっぽちのともこと太っちょのかずみと3人だけが残された。祖母の27回忌の日、たかしは母・順子と一緒に今は空き家になっている母の実家を訪れる。そこで母は、自分の母親がヘビ女ではないかと恐れていた少女時代を想い出した。逆上がりのテストの日、緊張したたかしは思いもよらず逆上がりに成功する。ところが、練習ではできたともこが失敗し、傷ついた彼女はみんなの前から逃げ出した。ともこにほのかな恋心を抱いていたたかしは彼女の後を追うが、あんたになんか可哀想なんて思われたくないとどつかれる。夏休み、従姉妹の夏子が週刊誌でヘアヌードになった。母たちは町中の本屋から週刊誌を買い占めるが、ペチャパイのヌードにたかしは興味はない。人気のない校庭にひとり逆上がりの練習をするともこの姿を見つけたたかしは、逆上がりができるようになったともこを見守りながら、自分の背が夏休み中に3センチは伸びるように、そしてともこの胸が大きくなるように祈った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1995年
製作国 日本
配給 サッソ・フィルムズ=FAT
上映時間 73
公開日 1997年3月15日(土)公開
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