「義務と演技」(1997)

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映画に先行してTVドラマにもなり、評判を呼んだ人気脚本家、内館牧子の小説を映画化。東洋電器の広報課長、大倉謙次は社会的地位にも恵まれ、結婚7年目を迎えた妻、みさきとの間に娘もあって一見幸福のようだが、セックスレスに陥っており、妻との年に1回ほどの行為が義務感になっていた。一方、照明プランナーとして働く武田祥子は夫、芳彦との演技で応えるだけのセックスに疲れを感じていた。そんな二人が仕事をきっかけに出会い、いつしか結ばれてしまうが、二人の関係はみさきや芳彦の知るところとなり……。二つの家庭が崩壊の危機をむかえていく様を、男女のセックスの駆け引きを交えながら綴り、現代の夫婦像に迫る。カメラマン、仙元誠三による濃密かつお洒落な画面構成が赤裸々な物語にロマンティックなムードを与えている点も見逃せない。

あらすじ

結婚7年目を迎える大倉謙次と妻のみさきは、表向きには円満な家庭を築いているように見えながら、その実セックスレスに悩んでいた。いざとなると逃げてしまう謙次に不安を感じながらも、みさきは「抱いて」の一言が言い出せない。一方、謙次の勤める東洋電器宣伝部に出入りしている照明デザイナーの武田祥子は、夫・芳彦の過剰な愛情に少々うんざりしていた。妻を喜ばせようという義務感からのセックスを求める夫に対して、彼女は演技で応えている。ある日、颯爽とした仕事ぶりの祥子に魅力を感じた謙次が、祥子がしていたのと同じ香水をみさきにプレゼントした。謙次は祥子を思い浮かべながら妻を求め、みさきは大喜びでそれに応える。しかし、娘の亜矢子と連れだって夫が担当したビルのイルミネーションを見学しに行ったみさきは、そこで偶然祥子と出くわし、彼女が自分と同じ香水をしていることに気づいた。以来、謙次とみさきの間は一層ぎくしゃくし、謙次はついに祥子と体を重ねてしまう。夫への猜疑心がつのるみさきは芳彦に会い、謙次と祥子を別れさせようとしむけた。みさきの言葉を信じようとしない芳彦も、セックスの後に平然と仕事に没頭する祥子の姿を見て愕然とし、妻の浮気を確信する。芳彦はみさきに自分たちも浮気をしようと提案。拒否するみさきに、芳彦は自分の前で裸になるだけでいいと、彼女をホテルの一室で裸にさせる。その頃、祥子に別れを切り出そうとした謙次が、反対に祥子から別れを告げられていた。祥子は芳彦に全てを話し、もう一度やり直そうとするが、芳彦は彼女に離婚話を切り出す。クリスマスの夜、謙次とみさきは関係を取り戻し、幸せに抱き合っていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1997年
製作国 日本
配給 東映=TBS
上映時間 108
公開日 1997年2月15日(土)公開
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