「パラサイト・イヴ」(1996)

【DVD発売中】

42点42
瀬名秀明が薬学部研究者であった27歳の時に発表。第2回ホラー小説大賞を受賞し、その後、140万部を売り上げた同名のベストセラーを映画化したバイオ・ホラー。大学の薬学部に勤務する気鋭の生化学者・永島利明は、細胞中のミトコンドリアの研究で実績を上げていた。ある日、妻の聖美が交通事故で脳死状態となってしまう。彼女は生前、腎バンクに登録していたため、腎臓は麻理子という少女に移植されることになる。ところが、聖美を失った悲しみの余り狂気に走った利明は移植医に頼み込んで聖美の肝臓を譲り受け、その肝細胞に“Eve1“と名付けて培養。すると、日に日に細胞は増殖を始め、それと同時に麻理子の周囲でも異変が起き始めるのだった……。人類誕生以来、人間の細胞に寄生してきたミトコンドリアの暴走、人類への反乱を、最新のヴィジュアル・エフェクツを駆使した映像によって描き、恐怖の幻想を導き出している。

あらすじ

大学の薬学部に所属する生物学者の永島利明は、人間の細胞中にパラサイト(寄生)するミトコンドリアの研究を続けていた。ミトコンドリアはおよそ10億年前に初めて人類に寄生したと思われ、その最初のミトコンドリアは“イヴ”と呼ばれている。利明の結婚1周年の記念日、彼の妻・聖美が自動車事故に遭い、脳死状態に陥ってしまった。以前に腎バンクに登録していた聖美の腎臓は、腎不全に苦しんでいる麻里子という少女のHLAと型が一致し、彼女を担当する医師・吉住の手によって、移植手術が行われることになる。利明は移植に同意する条件として、聖美の肝臓を摘出してくれるよう、吉住に頼み込んだ。手術は無事に終わり、聖美の肝臓を手に入れた利明は、大学の実験室でその細胞の培養を始める。一方、聖美の腎臓を移植された麻里子は、拒絶反応こそ出なかったものの、体の不調を訴えていた。吉住と助手の大野は、彼女の腎臓内のミトコンドリアが異常なスピードで増殖していることに気づく。利明が培養していた肝細胞にも同様の異常が見られ、その培養液はまるで意志を持った生き物のように動き回るようになった。それは10億年前に人類にパラサイトしたミトコンドリア“イヴ”で、聖美の姿を借りて利明の前に現れたイヴは、彼の精子を搾取して去っていく。さらに大学の研究員・佐知子の体内に侵入したイヴは、学会の発表の場で人類の絶滅とミトコンドリアの解放宣言を行い、学会をパニックに陥れた。イヴは10億年もの間、究極の生命体を誕生させる時を待ち続け、聖美の体内で彼女をコントロールしながら、利明と聖美の運命をも操作してきたのである。究極の生命体を生み出すべく、イヴは次に健康な卵子を求めて麻里子の子宮を狙ったが、利明はイヴの中に眠る聖美の記憶に直接呼びかけ、麻里子を救い出すことに成功した。こうしてイヴの計画は阻止され、利明は聖美の記憶を抱いたイヴとともに炎に包まれる。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1996年
製作国 日本
配給 東宝=角川書店=フジテレビジョン
上映時間 120
公開日 1997年2月1日(土)公開
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