「フェティッシュ」(1996)

【DVD発売中】

58点58
殺人事件フェチの女の子が、殺人鬼に思いを寄せる姿を描いたブラック・コメディ。3度の食事よりはるかに殺人に興味があるガブリエラは、趣味が高じて殺人現場専門の清掃会社に就職。その頃マイアミでは、富豪女性ばかりを狙う殺人鬼“ブルー・ブラッド・キラー“が連続殺人で世間を騒がせていた。ガブリエラは事件のスクラップブックまで作り、彼に思いこがれていた。そんなある日、念願だった殺人鬼の殺人現場清掃の仕事がまわってくる。マジメ一辺倒なガブリエラのボーイフレンドは彼女の趣味が理解できず現場を見て立ち去るが、殺人再現のダンスを踊る彼女の前に憧れの殺人鬼が現れ……。元々は短編映画だったが、クエンティン・タランティーノが気に入り、長編映画として作り直した作品。

あらすじ

フロリダ州。ガブリエラ(アンジェラ・ジョーンズ)は幼い頃に、目の前で男が射殺されるのを目撃して以来、死にとりつかれている。殺人現場の清掃を専門に請け負うPFCS社のCMを見た彼女は、憧れの殺人現場に行けるかもしれないと思って社長のロジャー(バリー・コービン)に掛け合い、掃除人として採用される。その頃、有閑マダムばかりを狙う連続殺人犯“ブルー・ブラッド・キラー”が、マイアミを騒がせていた。犯人は犠牲者を何度も刺した後、首を切って殺していた。街は殺人鬼の噂で持ちきりで、ガブリエラも事件のスクラップを作り、まだ見ぬ犯人に思いを馳せていた。彼女は昔のフランスでギロチンで切り離された首が、最後に何かをしゃべったという話に興味を抱いている。ブルー・ブラッド・キラーことポール(ウィリアム・ボールドウィン)は今日も言葉巧みに誘拐した富豪婦人を殺したが、犠牲者がペンで床に書いた彼の名前を消しそびれてしまう。その現場の清掃仕事がPFCS社に回ってきて、ガブリエラは喜び勇んで志願した。相棒のエレナ(メル・ゴーラム)は、殺人のことばかり話題にする彼女にうんざり気味だ。一日の仕事が終わった後、ガブリエラはボーイフレンドのエドゥアルド(ブルース・ラムゼイ)を連れて現場を案内するが、彼女の趣味を分かってくれない真面目な彼は、ショックを受けてそそくさと帰ってしまう。一人残された彼女は、ラジオから流れるクンビアに合わせてダンスを踊る。そこへ、証拠を消すために忍び込んでいたポールが現れた。彼女は恐れも知らず殺人犯に近づき、二人でダンスを踊りながら犯行について詳しく聞く。「首は最後に口を聞いた?」としつこく尋ねる彼女に、ポールは「君も同じ運命だ」とナイフを手に迫るが、血に足を滑らせて転倒。ガブリエラはカセットデッキの録音をセットし、失神した彼の首にナイフを当てる。血だらけの首を持ち上げて耳をすませた彼女は「ガ…ガ…ガブリエラ」とポールの声を聞く。彼女の顔に満足の色が広がった。 【キネマ旬報データベースより】
原題 CURDLED
製作年 1996年
製作国
上映時間 89
公開日 1996年12月21日(土)公開
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