「虹をつかむ男」(1996)

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70点70
渥美清が亡くなったために終了した“男はつらいよ“シリーズに代わって、1997年、松竹の正月映画として登場した人情ドラマ。大学を出たものの職もなく、ツキもない平山亮は、親と衝突して家を出る。瀬戸内海の小さな町にやって来た亮は、古ぼけた映画館に雇われることになる。映画館は社長の白銀活男と映写技師の常さんの二人で頑張っていた。活男は、常連の八重さんに想いを寄せているが、映画のようには愛を告白できずにいた。亮は活男にハッパをかけるが、活男は煮え切らない。おまけに、借金がかさみ映画館を閉めると言い出して……。

あらすじ

平山亮は就職試験に失敗して柴又の家を飛び出し、旅の果てに四国・徳島県の小さな町に辿り着いた。亮は白銀活男が経営する古ぼけた映画館・オデオン座でアルバイトとして働くことになる。活男はこの町で映画の灯を守り、映写技師の常さんや映画好きの町民たちと土曜名画劇場を催していたが、それはメンバーで幼なじみの未亡人・八重子に捧げるものでもあった。活男は八重子が開く喫茶店“カサブランカ”に毎日顔を出しては映画談議を繰り広げるが、彼女への想いだけは口にすることができないでいた。活男は巡回映画にも出かけ、小学生ひとりのために過疎分校を訪ねたり、上映時間について役場課長と言い合ったりしながら、名画を上映していく。初めは労働条件に不平を言っていた亮も、次第に活男の情熱に影響されていった。そんな時、八重子の父親が急死し、活男は八重子の口から、亡夫の同僚と結婚して大阪に行くことを聞かされる。八重子は活男の気持ちを知りつつ応えられないことを泣きながら告げるのだった。失意の活男は借金のかさむオデオン座を閉館すると宣言した。先代から活男のことを頼まれている常さんは、ひそかに貯めた貯金を提供すると、さらに屹然とした態度で再起を活男に迫る。結局、活男はピザ屋を併設して映画館を続けることになり、亮もまた活男の計らいで柴又に戻っていった。就職を考え直すという亮の手紙が活男の元に届けられるころ、オデオン座ではまた新たな若者が活男に雇われようとしていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1996年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 120
公開日 1996年12月28日(土)公開
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