「クロッシング・ガード」(1995)

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73点73
「インディアン・ランナー」に続くS・ペンの監督第2作。6年前に娘エミリーを交通事故で亡くしたフレディの生活は荒れ、妻のメアリーは彼を許せず、息子たちと家を出ていった。そんなある日、エミリーをひき殺したジョンが刑期を終えて、刑務所を出所してくる。フレディは、新しい夫と暮らしているメアリーの家に行き、ジョンを殺すと宣言する。止めるメアリーを振り切り、フレディはジョンの家に行く。フレディはジョンに銃を向けるが弾が出なかった。そしてジョンはフレディに対して、“自分は逃げないから、本当に自分を殺したいのか数日考えてくれ“と言うのだった。3日が過ぎ、二人は再び対峙する。果たしてフレディはジョンを殺すのか? 主題歌をS・ペンの友人であるブルース・スプリングスティーンが歌っている。また、この作品はS・ペンが親交のあった作家チャールズ・ブコウスキーに捧げられている。

あらすじ

小さな女の子が交通事故で命を落とした。事故を起こした男、ジョン(デイヴィッド・モース)は6年の刑期を終えてその日、出所した。父(リチャード・ブラッドフォード)や母(パイパー・ローリー)は温かく迎えてくれるが、彼の心の傷は深く刻まれたままだ。一方、最愛の娘エミリーを失った父親のフレディ(ジャック・ニコルソン)は、絶望から立ち直れぬまま、場末のストリップ・バーに入り浸り、堕落した日々を送っている。現実を直視しないフレディの弱さに、妻のメアリー(アンジェリカ・ヒューストン)は二人の息子を連れて彼の元を去り、ロジャー(ロビー・ロバートソン)と再婚した。メアリーは愛する者を事故で失った人が集うセミナーで、兄を亡くしたという男(ジョン・サヴェージ)の訴えに心を打たれる。娘を奪ったジョンへの殺意だけが、フレディを辛うじて支えていた。ストリッパーのミア(カリ・ウーラー)とベッドを共にして朝を迎えたジョンは、6年間待ち続けたその日、フレディはジョンに銃口を向けるが、皮肉な偶然から未遂に終わった。「僕は逃げない。だから、あんたも本当に殺したいのかどうか考えてくれ」と言うジョンに、「3日後に来る」という殺人予告を残して、フレディは去った。1日目。彼はカレンダーの「その日」を赤い枠で囲み、過ぎた日を×印で消していく。ジョンは、出所祝いのパーティーで若い女性アーティストのジョジョ(ロビン・ライト)と知り合い、心ひかれる。2日目。ジョンはエミリーの墓参り向かい、そこでメアリーと息子たちの姿を見た彼は、花束を置いてそっと立ち去る。フレディは今夜もストリップ・バーに行き、ダンサーのヴェルナ(プリシラ・バーンズ)と寝た。ジョンはジョジョと過ごし、彼女は愛で彼を包もうとするが、彼の心は未だに罪悪感で占められている。3日目。悪夢に目が覚めたフレディの電話の切実さに打たれたメアリーは彼と会うが、フレディは「馬鹿なことはやめて」と言う彼女の言葉にも耳を貸さない。いよいよ決行しようと、ジョンの家へ向かったフレディは、途中、飲酒運転で警官に逮捕されそうになり、銃を掴んでその場を逃げた。ヘリコプターまで動員した捜索の輪をくぐってやって来たフレディと対峙し、ライフルを構えるジョン。しかし、彼はライフルを置いて走りだし、フレディも後を追う。バスに乗りて降り、また走る2人。気がつくと、そこはエミリーが眠る墓地だった。墓石に「パパを救ってやってくれ」と話しかけるジョン。その時、フレディはジョンに手を伸ばし、「許してくれ」と言った。静かに夜が開けていく。 【キネマ旬報データベースより】
原題 THE CROSSING GUARD
製作年 1995年
製作国
配給 東北新社
上映時間 101
公開日 1996年11月9日(土)公開
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