「新・居酒屋ゆうれい」(1996)

57点57

あらすじ

幼なじみの賢三の葬儀に参列した壮太郎は、火葬場で、死別した前の妻・しず子にそっくりな女・ユキエと出会う。壮太郎が北品川で営む居酒屋“上総屋”は、後添えの里子の愛想のよさもあって、魚春のオヤジに酒屋の幸一、生活の辛さを愚痴りに来る辰夫、命の洗濯に遠く荻窪からやって来る佐久間など常連のお客でいつも一杯だった。ある日、怪しげな風体の飛び込みの客が上総屋の暖簾をくぐった。里子は、その男が前の亭主でヤクザの幹部の杉町であることに気づいて震え上がる。男は煮込みとビールを流し込むように胃に収めると、さっさと店を出て行ってしまった。杉町は記憶を失っていたが、死んだとばかり思っていた前の亭主の出現で動揺した里子は、壮太郎に安らぎを求めようとする。そんなふたりの前に、幽霊となったしず子が突然現れた。以来、上総屋では壮太郎を挟んで、あの世とこの世の女房の戦いが起き、騒動に疲れた壮太郎は、いつしかユキエと会うようになっていた。ユキエには不治の病で入院中の弟がいて、その入院費用のために彼女は“青柳”というフグ料理を出す店に勤めていた。青柳は死を予感した人たちをフグの毒で楽にしてやる危ない料亭で、癌に冒された佐久間も利用している。その噂が警察の耳に届いたため青柳は閉店に追い込まれ、職と同時に弟も失ったユキエは壮太郎の前から姿を消した。そのころ、里子は事故で記憶を取り戻した杉町から復縁を迫られていた。壮太郎を心底愛している自分に改めて気づいた里子は壮太郎の元に戻るが、しず子から杉町の存在と彼が刺客に狙われていることを知らされていた壮太郎は、杉町の身を案じて強引に里子を追い帰してしまう。壮太郎の男気に惚れなおしたしず子は里子の体に乗り移り、杉町の命を吸い取った。さらにしず子は佐久間の病気も吸い取ってやると、しず子の生前のヘソクリを辰夫夫婦にやってしまった壮太郎を許し、命日の日の0時を過ぎたころ、あの世へ帰っていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1996年
製作国 日本
配給 東宝=東北新社=ケイファクトリー=テレビ朝日
上映時間 113
公開日 1996年9月28日(土)公開
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