「海ほおずき」(1995)

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“濱マイク“シリーズの林海象監督と演劇界の巨匠、唐十郎が組んだサスペンス。台湾を舞台に、ミステリアスな物語が展開する。混沌とした空気を切り取る、林作品ならではの不可思議なムードが全編に充満。脚本を手がけるとともに、うらぶれた探偵役で4年ぶりの映画出演を果たした唐の強烈な存在感も光る。

あらすじ

かつてカンテン堂の異名をとった名探偵の灰田は、今は薬物依存症のリハビリに日々を費やす冴えない中年となり果てていた。身元引受人の女検事・名月から久しぶりの探偵の仕事を依頼された灰田は、5年前に台湾で失踪した女子大生・真理子を探すため、突然母親のもとに届いた「私の息を届けます」という真理子の手紙を唯一の手掛かりに台湾へ飛んだ。灰田はまず助手を雇おうとし、彼の前に現われたあまり日本語の話せない謎めいた女をまりこと命名する。なぜか灰田の行く先々には、出発前の日本で命を助けた逆谷が待っていた。航海士の逆谷は過去に日本漁船襲撃事件に遭い、その時自分に恥辱を与えた楊という女性を捜していた。灰田は逆谷の行動に付き合い、逆谷と楊の再会に立ち会う。そんな灰田に、5年前に日本人女性を殺して埋めたタクシー運転手が逮捕されたというニュースが届いた。灰田はまりこと事件現場を調査し、ベレー帽をかぶったまりこの幻を見る。その後、日本語のわかる床屋に案内された灰田は、そこで幻に見たベレー帽を発見し、床屋の奥さんの助けを得て真理子とまりこの隠された関係を知った。真理子とまりこは文通を重ねた友人で、真理子が台湾を訪れた時に小さな諍いがあって、真理子がタクシーに乗り去ったまま別れ別れになっていた。手紙は投函されずじまいだったものをまりこが送ったのだった。灰田は、真理子との別離と同じようなかたちでまりこと別れた。彷徨を終えた灰田は日本に帰り最後の謎を解く。ベレー帽の中には海ほおずきが挟み込まれ、それには、まりこと別れる寸前の真理子の息が吹き込まれているのだ。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1995年
製作国 日本=台湾
配給 映像探偵社=Me&Herコーポレーション=ポニーキャニオン=フォーライフ
上映時間 138
公開日 1996年9月21日(土)公開
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